遅い新年会

2003年1月25日
久しぶりに古い友人二人と会う。
本当は三人と約束していたのだが、
鬼の霍乱とやらで、約一名は来ることが出来なかった。

都会で待ち合わせ、某デパートのレストランコーナーで
ささやかなコースを食して他愛無い話題で盛り上がった。
だが友人の一人は、態度にこそ出さないものの
一年前の不幸からすっかりやつれてしまっていた。
無論、数年の時間の経過ぐらいでは癒されることも
ないのだろうが、見ているほうが辛くなる。
持参したデジカメで記念撮影をし、
郵便で送るからとそのまま別れた。

家に帰って加工を施しながら、切ない気持ちに心が震えた。
彼女の影を落とした頬に紅をさし、刻まれた皺を埋めながら
一つ一つ作業するたびに、一日も早く以前の彼女に
戻ってくれるようにと祈った。

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